𠮷岡 秀人医師からのメッセージ

苦しみのない人生では、生きる価値は半減する。
少なくとも私を今なを、この医療の道に縛り続けるものは、成功体験などではなく、数々の痛恨の記憶であるのだと断言できる。

医者という職業選択は私にははじめからただの手段だと思っていた。だから医者にさえなれればどこの大学でもよかった。
医師免許を取ってから、忙しい病院を選んだのも、小児外科になったのも、医者としての能力を身につけ人を助けるという目的のためだった。

私はなぜ人を助けるのだということをこれ程までに求めたのだろうか?

それが良いことだからという単純な理由からではない。そうすることが何かもっと根元的な、私の存在そのものの価値に直結していると直感していた。

その過程で私は人を助けようと悩み、苦しみ、努力する。時に結果は私自身を深く傷つけてしまうこともたくさん経験した。

結果、30年以上医者として働き、私は自分の価値とその存在そのもの確信を持つに至った。

生まれてきてよかった、存在してよかったのだ、と。

この30年以上の歳月は人を助けるという行いを通して、私自身を深く知り、私自身の人生を大切にするという時間だった。

苦しむ者たちの力になり、自身の可能性と存在価値、そして真の幸せを体感したければ、大いに苦しみ、疲れ、そして立ち上がり前に進み続けるしかない。

人間の力といものは倒れ、そして立ち上がる、その時に強化されるのだ。

決して穏やかで平坦な道程ではない。それでもあなたがこの道を目指すならば、私はその道の先で君たちの到着をしばし待つ。

志ある者たちよ、道のために来たれ!